WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  228

アニメ【NARUTO】感想

■302話 「第十班」2008年10月27日放送
脚本/黒津安明 絵コンテ/黒津安明 演出/黒津安明 作画監督/鈴木博文

シカマル疾風伝(嘘)。
シカマルを中心に丁寧に作られた回で、あまりの良さに何度も見てしまいました。


教会の鐘の音ともお寺の鐘のそれとも違う、少し高くて乾いた様な鐘の音が、アスマの埋葬される墓地に響く。墓地の入り口には大鳥居があったので、神式なんでしょうか?

皆とは一緒に葬式に出ずに一人屋根に上るシカマル。
雲が高い夏の空、いつもと変わらない日常がシカマルの眼下では展開されています。。
しかし行きつけの焼肉Qのおばちゃんがアスマの訃報を知って悲しむ姿に、アスマはもう居ないという事実が、見ているこちらにも涙を誘う。

原作漫画では、シカマルの父はシカマルをそっと見守る程度の描写しか出てきませんでしたが、アニメではがっつりと掘り下げています。それも相当いい感じで。
特に父子で将棋をさすシーン、すごくよく演出されています。
シカマルの父シカクがシカマルの打ち筋を見て「今日はヤケに雑だ」と言ったのは、シカマルの散々に乱れた心を見透かしていたからです。

将棋をさしながら、シカクは父の『本心』を息子に話します。
頭が良く、木ノ葉の将来を担える器であるシカマルを誇りにしている事も、親より先に子どもが死ぬのはたまらない、という事も。
いくら頭が切れても、それでもアスマは死んだ。
シカクのどの言葉も、傍に居ながらアスマを失ったばかりのシカマルには重く、胸をえぐったに違いありません。ただでさえ思春期の多感な年頃ならば、親の言う事一つひとつが気に食わないと感じる筈です。
でもシカクはシカマルをなじったり説教する為、将棋をダシにした訳ではありません。まぁ、単に「話がある」と言ってもシカマルが聞く耳を持ったか、と聞かれれば、果たして素直に耳を傾けたかは疑問ですが。
シカクが冷静で素晴らしいのは、この後どうしたいのかをシカマル自身に決めさせようとした事でした。
シカクはまず、今シカマルがどんな心理状態なのか把握し、アスマの死を悲しみたい、自分の無能さ(とシカマルは思っている)を苛みたい、強い相手に立ち向かう事に対し最悪死ぬかもしれないという家族への配慮、敵への恐怖、その他胸につかえて整理し切れていない思いをとにかく泣く事で落ち着かせたい、と考えた様です。パンパンになった心を静めさせたいと。(と同時に、上忍のアスマでさえ命を落とした相手に、たとえ弔い合戦だとはいえ、親ならば子どもを亡くす可能性が高い戦いを促す様なマネ、なかなかできない、と思いました)。
とはいえ、人前で、しかも親の前で泣くなんて、思春期の男の子は絶対嫌でしょう。
「悲しみも恐れも憤りも何もかも曝け出してしまえ」
こうシカクが告げ、シカマルはシカクが襖を閉めて部屋を出た後、号泣します。

ひとしきり泣いた後、ふと気づくとシカマルの視線の先には王将の駒があります。
乱れ散った将棋の駒も演出がベタなくらいなされていて、ポロリと落ちた駒はシカマルを表す桂馬。
どこまで将棋とリンクし計算してつけられたのか分かりませんが、角行は角都、飛車は飛段。
角行は2つの歩兵(イズモとコテツ)の先の銀将(棒銀となったアスマ)を狙う。そして飛車は桂馬の後ろの銀将を狙う。
泣いて落ち着いたシカマルは一人将棋を始めます。勿論単なる将棋ではなく、駒を敵味方に見立てた戦いのシミュレーションの為。
夜通し打ち続け、シカマルはある作戦を導き出した様です。
翌朝、チョウジの家に向かうシカマルは何か吹っ切れ、強い決心を抱いている、そんな感じでした。

とまぁここまでで前半なんですが、前半が特に良かったです。
その他、冒頭の赤いポピーと作中のシロツメ草の白との対比。
葬儀に出なかったシカマルが、他の人は既に着替えていても、一晩喪服で過ごした事。
特に関わりが深かったとも思えない里の子どもたちがお墓を掃除したり花を手向けていたところ。
蝉の声と鳩や梟、その他の鳥の鳴き声の趣の違い…


今回の、今までと一味違う!
と思って脚本の『黒津安明』さんをググってみました。そしたら、『都留稔幸』さんの別名、ということで、都留稔幸名でも【NARUTO】にはかかわっていたから、何で別名で参戦なのかよく分からないですが、最近では221話で脚本・黒津&作画・鈴木で仕事をしていて、この二人はウィキによればなんでも『ゴールデン・コンビ』なんだとかで、だから一味違ったのか、と納得してしまいました。ちなみに絵の鈴木さんのアニメ版のカレンダーを私は持っていて、【NARUTO】の絵のスタッフとしては鈴木さんは筆頭あるいは上位に名を連ねる方。

原作を補ったとても良い回だと思いました。秀作です!
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この記事のコメント

No.90 管理人のみ閲覧できます
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2008-11-18 Tue 22:30 | | #[ 内容変更]
メールにてコメントを返させていただきました。

読んでいただき、ありがとうございました。
2008-11-20 Thu 21:12 | URL | 月夜乃光 #YAj0RVgU[ 内容変更]
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深い悲しみの中、木ノ葉の里ではアスマの葬儀が営まれていた。一人葬儀を欠席したシカマルは、深い喪失感から立ち直れずにいた。同じくチョウジもまた、やりきれない思いを噛み締め... …
2010-04-21 Wed 20:04 ぺろぺろキャンディー
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