WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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【CLUSTER EDGE】ドラマCD~『未来へ』感想その①

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【CLUSTER EDGE】ドラマCD~『未来へ』
脚本/山田かおり

(※1月10日分を加筆しましたm(_ _)m )

この作品はゲーム『君を待つ未来への証』同梱バラエティーCD『華咲くころ』や多分お詫び(だろう)CD『クラスタータイムス特ダネレポート』のような、お遊び度が高いCDとは趣が違います。
クラスターファンなら一聴の価値あり、です♪

ドラマCD『未来へ』は、
エピソード1~6までが『心の扉に響く声』、
7が『カールスエッジ~カールス降臨!』、
そして8がキャスト・トークという、3部構成。

友を想う気持ちのすれ違いと理解不足から、カールスは死に、エマは後悔し続け、ベスビアは心を閉ざしてしまった・・・
もしかしたら、アゲート、ベリル、フォンそしてクロム達の様に心を開いていたらこんな悲劇にはならなかったかもしれない。
カールスらの先のキング選考と、ベリルとクロムのキング選考とシンクロしながら物語は進みます。
ところで、エマが持って来たライラックの花言葉は「友情」「思い出」
こういうさり気無い所にも深い意味が隠されているところは流石ですvv

学園の創立記念祭の目玉はロイヤルパレード。
そのパレードの栄えある大役はキング。
キングは、ロイヤルパレードの仮装行列の最後、大公に謁見を賜る名誉ある役割。
そのキングに、1番偉いから、という単純な理由から立候補するクロムと、
そういうものには興味がなさそうなのに、何故かキングにこだわるベリル。

ここでも天然アゲートと、
ひとり気苦労し狼狽するフォン、
相変わらず孤高なベリル、
そしてどこまでも体育会系クロムが健在。(笑)

1次選考の論文のお題は『中世専制君主国家に於ける王権の役割』(!)。
何でも格闘技に変換してしまうクロム(笑)。
白紙じゃダメだから、とにかく何でも書け!!!
という事で、クロムは『王権』を『王剣』に変換して書いたのですが(いや、これは勘違いというか適当というか、やけっぱちのダジャレ?)、意外にも文学的な選考委員の先生の、これまた勘違い(失礼)から、クロムの優れた吟遊歌のパロディー解釈として、高く評価されちゃいます(笑)。

で、2次選考が女子部学生とのソシアルダンスなのですが、クロムの教育係がフォンとアゲート(アゲートが教育係)?!
その練習相手がアゲート!(ぷぷぷ、楽しませていただきましたvv)
本番では女の子と踊る、という所で、CDの前に発売されたOVA9巻に出てきたフォンの姉にまつわるエピソードがチラリと出てきて・・・笑いました(^^)。

しかしこのお話は、単なる彼らの学園祭の青春話ではなく、実は彼らの「友に対する姿勢」が根底にはあるのです。そして、このドラマCDにより、本編で描き切れなかった内面がはっきりと分かりました。 こういうきちんとした部分を入れながら本編を作ってくれたら、本編ももっと評価が高かったのになぁ。これではファンしか分らないから残念ですよ。せっかく良いストーリーだったのに勿体無い・・・
特筆すべきはベスビアの過去。
本編では語りきれなかった部分だと思うのですが(それとも私の理解不足?)、
本編では彼の描写はひたすら“ドS”(オイ;)だったでしょ?
でも、
人種も国も様々な生徒達が集まる学園内に境界線はないけれど、
ロビンスのベスビアに対する意識からも分るように、「差別」はあったのです。
まぁ、ロビンスは自分よりも血筋が下だと思っているベスビアの方が優秀なので、面白くないから自分ではどうにもならないベスビアの出自を蔑む事で優越感に浸りたかったのでしょうけれど。
ベスビアは、学園内なら努力すればそれだけ報いられる事を知っていたから、学園の象徴でもあるキングになって、政財界からも一目置かれる存在になる事を目指した。
キング選考は厳しい審査で、論文、たしなみ、武術すべてを兼ね備えていなければならない難関。ベスビアはそこでカールスと競い、正々堂々と真の頂点に立ちたかった。
でもカールスは、実父をあやめた過去から、実践でなくとも武器を持つことを自ら禁じている。たとえ親友でもおいそれと口にできないこの事件を、カールスは他言できないのでベスビアはおろかエマさえ知る由はない。だから本編にあった、ものすごい自己嫌悪と自責の念が、自分の写真を切り刻むという行動に繋がっていたのだと、このCDは補足してくれます。
また、カールスが武器を持たない理由の補足にもなっています。
更に、
人を傷けてしまう事に対して傷つけた側も心に傷を負う。
カールスは自分の過ちから、ベスビアの気持ちが十分過ぎる位分っていました(という事は、カールスは実父に対して殺意はなかったという事ですね。事故です)。
だから、怪我したのは自分なのに、怪我をさせたベスビアを放ってはおけなかった・・・でも、ベスビアは頑なになっているだろうからその役目をエマに託しましたが、ベスビアはカールスの真意が分らず、その上エマに対して酷い言葉を吐いてしまった・・・

自分の国がどこであろうと、
自分が何人であろうと、
誰に対しても分け隔てしないカールスならば、
自分の出自はどうであろうと『ベスビア・バレンチノという一個人として対等に接する事ができる』、そういう気持ちがベスビアにはあったと思います。
また、エマとベスビアの、カールスに対する接し方は極端に違いすぎ、
強引にどうにかさせたいベスビアと違い、エマは癒し系よろしく(?)すっとカールスに接する事ができた。ベスビアはエマがカールスと親しい事が面白くなかったのでしょう。何故なら、エマはお人良しで、毅然とした態度で望む様な事はなかったから、とにかく実力で周りに存在を知らしめてきたベスビアにとってそんなエマの方がカールスと親しい(=認められた、とベスビアが思っている)存在となった事が目障りでもあったのだと。
エマもまた、ベスビアの出自など関係無く彼を友として見ていた一人である事はベスビア自身も分っていた筈です。でも、そんなエマに憐れみを掛けられた様でベスビアはプライドが許せず、ついキツイ言葉を浴びせてエマにあたってしまった。
友愛の裏返しです。
その最たるものが、カールスを執拗に追い詰め死へ追いやった事であり、
結果、
かけがえのないものを自分の手で葬り去った重大さと、もう二度とカールスが還って来ない虚無感がベスビアの心を閉ざすきっかけとなったのだと。

そう、些細な事です、「きっかけ」は。

話を四人組の方へ戻します。
元々キングなんてどうでも良いベリルが立候補する事自体、以前からの友であるフォンはおかしいと気付いていたようですが、ベリルの真意は分からない。
結局、難民の為の救済措置を大公に直に訴える為だったのですが、友を巻き込みたくないベリルにとってクロムの立候補は誤算。クロムの予想外の立候補がなければ、文武両道のベリルの事、容易にキングに決定したことでしょう。
でも、
ペアで踊る筈のソシアルダンスを、単独で剣の舞を踊ってしまったクロムを失格にさせないで理論的に採点者を ひれ伏せさせる 納得させるベリル、やっぱ最高~~~!

最終選考の控え室で溜息を吐くベリルの元を訪れるエマの、
頑なに、そして孤独に貫き通そうとするベリルへの言葉が、ベリルの心を揺らします。
友情を失ってまで戦って得るものは「皆からの感謝」なのか、それとも「ベリル自身の満足」なのか。
そのどちらでもない事はベリルも分っている筈ですが、それでも難民を救うにはクロムと戦うしかなかった。でもカールスの心を受け継いだアゲートはまたもや奇跡を起します。
友を想う気持ちがあるのなら、
心を開いて歩み寄る事で理解でき、
協力し合う事もできる。
それを友も望んでいる事を。

難しいと思う事も、少し目先を変えれば簡単な事かもしれない。
独りで思い悩んで抱え込むよりも、協力すれば一人が抱える荷は軽くなる。
友だから、分かち合いたい⇒連帯感、意識の共有。
そして、彼らは歩み寄り心を共有する事ができたのでした。

また、ベスビアにも奇跡が起こり、
エマの友情が彼の閉ざした心を開かせます。
戦いの最中の人間味を失った狂気から、エマの体温を感じる事で人の心の暖かさを初めて認識した様でした。

ベスビアの行いは許されるものではありませんが、でも彼も心に深い傷を負っていた事は確かで、今回のこのドラマCDで彼の人格形成が分ったのは良かったです(そうじゃなければ、単に“鞭使いの超ドS”!)。

○●○●○●○●○● 続きます ○●○●○●○●○●
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