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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  318

アニメ【NARUTO】392話感想

■392話「出逢い」2010年8月5日放送
脚本/吉田伸 絵コンテ/高橋滋春 演出/岡尾貴洋 作画監督/相坂ナオキ 総作画監督/徳田夢之介

自分の『答え』を、ペイン本体の長門に話を聞いてから出す事にしたナルト。
時間の無駄だと言う小南を遮る長門は、ナルトの『憎しみを終わらせる答え』を知りたかったので攻撃を中断しました。
それに、ペイン六道を倒したナルトは、相当強いから。

長門の大きな痛みは二つある。

そのひとつである両親の死が、今回語られました。

戦争の前線にまだ一般人なのに残っていた長門の一家。
この頃の雨隠れは、小国だった為に国全体に安全な場所がなかったのか、
それとも長門の家族に頼れる縁戚や知り合いがなかったのか。
いずれにせよ逃げ遅れてしまい、そこへ敵国である木ノ葉の忍が侵入し、忍と勘違いされて両親は殺されてしまった。
木ノ葉の忍は、まさかまだ一般人が居るとは思っていなかったので、人の気配を感じただけで敵の忍と思い込んでしまったのですが、それが誤認であろうとなかろうと、長門にとっては敵に両親を殺された事には変わりはない。
両親を殺された直後に木ノ葉の忍は謝りましたが、謝って済む事ではないし、謝られても両親は帰って来ません。
長門の両親は輪廻眼ではない様な描かれ方でしたが、悲しみと怒りを機にこの時長門は開眼した様です。

その後、幼くして親を失い、孤児となった子ども達の悲惨さが淡々と語られていきます。
『淡々と』と表記したのは【火垂るの墓】の様な、観ている者が感情移入するタイプのお話と比べると、という意味で。

悲惨さを伝えながらも、私が涙無く見られたのは、弥彦が希望を持って逞しく生きようとする姿が客観的に描かれていたから。

盗みを働き、それが良くない事だと分かっていても、戦争孤児の彼らが生きていくには仕方の無い事。
勿論、戦時下で物資がないのに盗みを働かれては商売する方もたまったものではないので、見つかった彼らには報復が待っていました。この辺り、さらりと描きつつも【NARUTO】もいくら身寄りのない子どもが生きて行く為仕方がない事であっても、盗みを容認してはいないのです。
でも、夢を実現させる為、伝説の三忍に弟子入りする新たな目標を持った彼らは、旅立つ時に今まで盗んだ店の主人に品物を渡します。それもどこで調達したのか分かりませんが、それは礼でもあり、詫びでもありました。

弥彦らの三忍探しは困難を極めましたが、決して諦めない姿勢はどこかしらナルトと重なります。

このままのたれ死んでしまったら生んでくれた両親が浮かばれない、という弥彦のセリフに説得力があるのは、原作者が人の親になったからこそ。勿論親に感謝する気持ちは親になっていない人が言っても伝わりますが、親になったからこそ分かり、説得力もあるのだと思います。

最も危険な最前線で戦っていても、三忍の屍がないことから彼らが強いと判断する弥彦はかなり頭がいいと思います。
同じ里の長の半蔵ではなく、敵国の忍である三忍に弟子入りしようとする弥彦には、半蔵の政策が気に入らないのと同時に、自分が強くなる為にならたとえ敵であろうと教えを学びたいという貪欲さも窺えます。


●あんな巨大なガマオヤビンの世話は、ご老体のガマ仙人には大変だったでしょう(^^;)。

●で、さっそく酒を飲むガマブン太。体内アルコール消毒ってか。
酒瓶も巨大なんだろうなぁ。

●少年時代の弥彦のCVが トビ だった~~~!?
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